【iPhoneの基板移植】iPhone4Sの心臓部となるメイン基板を移植して容量アップ❗️【部品取り】
こんにちは。
今回もiPhone4Sのネタです(笑)。
今回は、iPhone4Sの心臓部となるメイン基板を別の端末に移植しちゃいます。
iPhone4Sが発売されて10年が経ち、今となっては通信スピードも遅く使えるアプリも限られてしまいますが、ミュージックプレーヤーとしてはまだまだバリバリ使えます。
iPhoneXRとの比較になりますが、イヤホンでの音質は特に変わらず全くもって問題なく使えるのです。というかイヤホンでの最大音量はXRよりも4Sの方が実は大きいのです。
なので、爆音で聴く場合は4Sの方が良かったりします(笑)。
たくさんの音楽を取り込むのに容量は大きいに越したことはありません。
現在手元には、iPhone4S 16GBと32GBの端末がそれぞれがあるのですが、たまたまその容量の大きい方が液晶が死んでいて小さい方が綺麗に映るという状況。
そこで・・・
それはもったいないなという事で、綺麗に映る方の端末へメイン基板を移植して容量アップさせようというわけです(笑)。
液晶のフロントパネルを移植してもいいのですが、メイン基板をバラすよりもさらに奥まで進みバラさないと液晶が外せないので基板を交換する事にしました。
4Sの構造は、フロントパネルを外す為にはほぼ全バラしないといけないのです(笑)。
なので例えばホームボタンの交換をしようってなると、当然フロントパネルを外さないと出来ないので、正直一番厄介な修理案件なのです(笑)。
<目次>
- 手順1 バックパネルを外しバッテリーを外す
- 手順2 SIMカード&トレイを抜く
- 手順3 ドックコネクタケーブルを外す
- 手順4 アンテナケーブルを外す
- 手順5 ロジックボードのメインカバーを外す
- 手順6 背面カメラを外す
- 手順7 各ケーブルを外す
- 手順8 アースクリップを外す
- 手順9 アースクリップ下のスタンドオフネジを外す
- 手順10 Wi-Fiアンテナの端子を外す
- 手順11 黒いテープに隠されたロジックボードの取付ネジを外す
- 手順12 残りのロジックボード取付ネジを外し基板を外す
- 部品バラしにおすすめアイテム3選💡
手順1 バックパネルを外しバッテリーを外す
バッテリーの外し方は別ページにありますのでそちらを参照。↓
手順2 SIMカード&トレイを抜く
iPhoneに付属のSIMカード取り出しツールを使って、カード&トレイを取り出す。
手順3 ドックコネクタケーブルを外す
1、まずはドックコネクタのケーブルカバーを外す。
ネジ2本で止まっているが、左右長さが違うので保管に注意❗️
2、ドックコネクタの端子を樹脂ヘラを使って外す。
手順4 アンテナケーブルを外す
樹脂ヘラを使いこの小さな端子を外す。
端子が外れたら配線止めから配線を横にズラして配線をフリーにしておく。
手順5 ロジックボードのメインカバーを外す
カメラやイヤホンジャックなどのケーブルが集約された端子部のカバーのネジを4箇所外す。
※ここも各ネジのサイズがバラバラなので外したら混ざらない様に注意!
ネジが外れてもこのカバーは上下にツメがあり非常に取りにくいので、まずは画像の様に点線の部分に樹脂ヘラを挿して一旦カバーを上にズラすと取れやすい。
手順6 背面カメラを外す
背面カメラの端子を外す。
手順7 各ケーブルを外す
樹脂ヘラを使って、5箇所のケーブルを外す。
① ディスプレイデータケーブル
② デジタイザーケーブル
③ 正面カメラケーブル
④ イヤホン・ボリュームボタンケーブル
⑤ パワーボタンケーブル
⑤番のパワーボタンケーブルは、④番のイヤホン・ボリュームボタンケーブルの下に隠れている。
手順8 アースクリップを外す
ネジを外しアースクリップを取り出す。
手順9 アースクリップ下のスタンドオフネジを外す
このネジは専用工具があるみたいだがマイナスドライバーでも外せます。
手順10 Wi-Fiアンテナの端子を外す
端子の形を覚えておき、はめる時にイメージするとはめやすい。↓
手順11 黒いテープに隠されたロジックボードの取付ネジを外す
ネジを覆っている黒いテープを外す。
テープを外すとネジが現れるのでこのネジを外す。
ネジを外すと以下の様なカメラ用の接地片も外れるので取り出しておく。
手順12 残りのロジックボード取付ネジを外し基板を外す
3箇所のネジを外しロジックボードを取り外す。
※ここも3つともネジサイズが違うので注意!
(特に上二つは0.1mmの差なので顕微鏡でも使わないと違いが分からなくなりますw)
基板を取り外す時に、特に上側の方はいろんなケーブルがあり引っかかりやすいので、ロジックボードをゆっくりと持ち上げながら、どこにも引っかかっていないのを四方から確認しながら慎重に外していく。
これでロジックボードの基板が外れます。
今回は基板の移植なので2台同時でバラしています。↓
あとは、逆の手順で戻していくだけ。
と言っても、正直ネジが細かすぎるのと端子が小さすぎるので、組み付けていく方のがめちゃくちゃ大変です(笑)。
先端が磁石でくっつく精密ドライバーは最低限必須です。
それでも、1mmレベルのネジを付ける時は息を止めながらやりましょう(笑)。
それと、ケーブル端子を差し込む時は正直手の感覚ではめ込みます。
なので、無理に押し込んだりすると、仮に位置が少しでもズレてたら端子が歪んだり壊れる可能性があるので端子の接続も力加減が重要です。
上手にハマると、びみょーに「カチッ」という感触が指に伝わります。指の感触と音でしっかりと接続出来たか判断します(笑)。
部品バラしにおすすめアイテム3選💡
この様なすごく細かな部品バラしでオススメなアイテムを紹介します!
その1 パーツケース
ネジ類やその他のパーツ類などはどれもこれも細かくそして順番も重要なので、この様なパーツケースはオススメ。
その2 着磁器
精密ドライバーの磁力が弱まっていたりして地面にでもネジを落としたら終わりです(笑)。
なので、この様な着磁器などの工具があると安心。
その3 拡大鏡アプリ(またはルーペなど)
スマホのバラしは本当に細かい!1mmレベルのネジばっかり💦
そこでルーペも手元に無ければ、こんな↓感じで空箱にスマホを置き、拡大鏡アプリで映し出すと、細かいところもものすごーく良く見えます(笑)。
これでロジックボードの移植が完了し、無事に容量アップに成功しました👍
以上です。
🚨ご自身での修理によって発生した故障や不具合等については一切の責任を負いかねます。またご自身で修理を行った場合、メーカー保証の対象外にもなります。全て自己責任でお願い致します。