【iMacのバラし方】内蔵のハードディスクをSSDに乗せ替える方法【Late 2015】
先月(2023年1月)、とうとうiMacの27インチが壊れた😭
2016年の冬に購入したので約6年。
私はiMacをほぼ毎日触ります。
いつもの様にネットサーフィンをしていたその時、突然動作が重くなりしばらくすると画面が固まり最後には勝手に電源が落ちた。
え?なになに?何が起きた?
Macというのは昔から時にフリーズを起こす。フリーズに対しての免疫力はとっくについてる(笑)。
ただいきなり電源が勝手に落ちるなんて事は今回が初めて。
何が起きたのか全く分からないけど、とりあえず電源を入れてみた。
そうしたら・・・
フォルダが?なんだこれ?
フォルダが見つからない?って事はシステムが見つからない?
あぁぁ、、なーーーんか嫌な予感・・・
という事でiPhoneでググって辿り着いた結果、やはりシステムが見つからないという状態。
要するにシステムの入った起動ディスクが見つからない。
あー、なるほどね。
終わったって事ね。っておーーーい!
このiMacは2015年モデル。内蔵ストレージは1TBのFusionDrive。
アップルサポートにも電話をし、色々と試したが復旧出来ず。
結論、FusionDrive(ハードディスク)が壊れてしまった。
ハードディスクなんて消耗品って思ってはいたけど、特に前兆もなくいきなり死ぬんですねと。
ハードディスクはいつお亡くなりになるか分からない。
個体差も酷く1年で壊れたという話もたまに聞く。
だから昔から常日頃バックアップをしようと言ってる訳だ。
メーカーにもハードディスクが6年持ったならまぁまぁ持ったねと。
でも実際、購入してから6年で壊れるなんてと思ってしまう。
もちろんアップルの補償はない。iMacはモニターと本体が一体式。当然基本的にはバラせない仕様になっている。
そこでAppleに修理依頼をするも、6年経ったMacは純正部品も少ないらしく、そのフュージョンドライブの在庫があれば修理可能、なければ修理不能との事。もし仮に在庫があり修理が出来たとしても修理費用6万円との事。
20万以上もするパソコンをたった6年で買い替えていけというのか。
強烈な絶望感・・・
でも、待てよと。
ハードディスクさえ取り換えればいーんよね?
メーカーに純正部品がなければ、修理不能の為その時点でiMac文鎮化確定。
どうせ文鎮化になりガラクタになるなら、失敗してもいいから一か八か自分でバラして自力でハードディスクを交換してみようと思い立った。
そして色々と下調べをし覚悟を決めました。
自分の場合、唯一の救いはOSを入れているストレージ(内蔵FusionDrive)と別に、色々なデータの保存場所は外付けハードディスクにしてストレージを分けて使っていた為にデータは飛ばずに済んだのです。
1TBもあるFusionDriveをOSだけ入れて使うという何とも勿体無い使い方をしていた訳だけど、そのお陰でデータは無傷でした。
この様にストレージを分けて使えば、OSをアップグレードする時には超面倒くさいデータのバックアップ作業も必要もなく、都度クリーンインストールが出来るという大きなメリットもあるので、OSとデータ場所は物理的に分ける!これが最強です。
補足。
ただスマホがあったからPCが起動出来なくなっても、即座に何とかする方法を調べる事ができる。仮にiPhoneが死亡し起動しなくなってもPC側で調べる事ができる。
そう考えると、何かしら2つ以上のネット接続できる機器がないと困るよね。
<目次>
- バラす前に用意する物
- ① 液晶を外す
- ② ハードディスクを外す
- ③ SSDを取り付ける
- ④ 本体側・液晶側のテープカスを取り脱脂する
- ⑤ 専用両面テープを貼る
- ⑥ 液晶を仮止めして起動準備をする
- ⑦ 電源を入れ起動チェック!
- 最後に液晶を固定し完成
バラす前に用意する物
【その1】
交換用のSSD。費用は約3,000円。
私は内蔵のSSDにはOSしか入れないので費用も抑える為容量の小さい256GBを購入。
【その2】
液晶は両面テープのみで本体にくっついています。
そこで、iMacの液晶のバラシ専用オープナーというツールがあり、液晶を再度戻す為にiMac専用の両面テープもセットになった物が1,000円以下で売られています。
液晶と本体の隙間に入れるの超大変なんじゃ?と思っていたけど、このツールが想像以上にスッと隙間に入りめちゃくちゃ簡単に取れます。超便利ツールです。
間違えても、この1,000円をケチってマイナスドライバーなどでこじ開けようなんて考えはやめましょう(笑)。
【その3】
ハードディスクは3.5インチ。SSDは2.5インチ。
そこで2.5インチの小さいSSDを3.5インチの幅で取り付け出来る様にする為のステーも用意します。
【その4】
星形ドライバーの工具
iMacのハードディスクとハードディスクを取り外す為に予め外さなければならないスピーカーなど全て星形のネジで固定されています。
必要な物が準備出来たら早速バラしたいがその前に・・・
iMac27インチは、液晶画面が簡単に前のめりになってしまうので、そのままバラし始めると液晶が前に倒れてしまう恐れがある。
なので前に倒れない様に画面と足の間に何か適当なクッションを挟み液晶が動かない様に固定する。
そして液晶をそのまま前に倒して置ける様に毛布などを置いておく↓
① 液晶を外す
準備が出来たら、早速専用オープナーを使って液晶を外します。
液晶の周りに5mm程度の両面テープで固定されているので、その両面テープを切っていくイメージでオープナーを本体と液晶の間に差し込み左→上→右とオープナーを滑らせテープを切っていきます。
上側と両サイドをオープナーで切り込めたら、あとは指でゆっくりと液晶を手前に開くと液晶が思ったより簡単に本体から離れます。
ただし!
液晶は2本のケーブルで基盤と繋がっているので、適度に開いたら、片手で液晶を支えながらもう一方の手でこの2本のケーブルを軽く引っ張り外します。
⚠️ここで注意!
手前のケーブルは引っ張るだけで外せますが、奥側のケーブルは端子部にコの字型の留金がついているので、この金具を爪等で持ち上げてからケーブルを引っ張り外します。
あとは液晶をゆっくり前に倒していくと、ついに中身が現れます。
びっくりした事に、液晶の裏面が結構焼けていました。↓😱
② ハードディスクを外す
ハードディスクを外すには、まずハードディスクすぐ左にある黒いスピーカーのネジ(2箇所)を外し、スピーカーを左に少しズラします。
するとハードディスクを留めているネジが現れます。
ハードディスクのシリアルATAケーブルを引き抜き、3箇所のネジを外すとハードディスクが外れます。
③ SSDを取り付ける
ハードディスクのサイズは3.5インチ、SSDは2.5インチ。
そもそも物理的サイズが違う為、SSDがそのままではiMacに取り付け出来ません。
ガムテープなどで貼り付けている人もいますが、熱などでテープが剥がれてSSDが遊んでしまう可能性もあるし、出来ればしっかりと固定したいですよね(笑)。
そこで2.5インチを3.5インチの幅で取り付けする為のステーにSSDを固定し、それから元々付いていた場所にSSDを同じネジで固定します。
④ 本体側・液晶側のテープカスを取り脱脂する
まずは本体と液晶側に元々付いていた両面テープの残りカスが付いているので、ヘラなどで残りカスを綺麗に取り、アルコール手拭きなどで脱脂する。
⑤ 専用両面テープを貼る
まずは、iMac本体側にオープナーとセットで付いていた専用両面テープを本体の貼る位置確認の為、一度床に並べ間違いがないかをチェックする。
貼る位置を確認したら、裏面の剥離紙を剥がして一枚ずつ貼っていく。
⑥ 液晶を仮止めして起動準備をする
両面テープの表側の剥離紙はとりあえず剥がさず、本体に液晶を下側から乗せ、取り外した時の逆の手順で2本のケーブルを基盤に差し液晶を乗せる。
ただし、そのままでは液晶が倒れるので養生テープで仮止めをしておく。
⑦ 電源を入れ起動チェック!
電源を入れ無事に液晶が表示されたら、SSDをフォーマットしそのままOSをインストール!
OSのインストールも無事完了❗️
最後に液晶を固定し完成
無事に起動チェックが完了したら、両面テープの剥離紙を全部剥がし液晶をしっかりとくっつけ完成!
文鎮化になりそうだったiMacが完全に復活しました!
純正では一部の容量のみSSDという特殊なフュージョンドライブというハードディスクでしたが、今回交換したのは完全なるSSDなので全体的な動作スピードも向上し費用も3,000円でバッチリ👍
同じ様にiMac使ってる人で内蔵ハードディスクが壊れたという人はぜひ自分で交換するのをおすすめします。
とは言えあくまで自己責任でお願いします。
<補足>
2015年モデルのiMac 27インチは1TBのFusionDrive。
FusionDriveというのは普通のHDDとSSDが合体したもの。
そのSSDの部分が24GBとめちゃくちゃ小さい。
新しく交換したSSDを、その元々あった24GBのSSDと一つに合体させ利用する事も出来るが、同じSSDとは言えスピードも違うしメーカーも違う。
そして24GBがくっついたとしても大して意味もなければ、もしかすると他何か不具合が生じる可能性も否定できない。
という事で、私はこの24GBは放置する事にしました。
ではでは。
🚨ご自身での修理によって発生した故障や不具合等については一切の責任を負いかねます。またご自身で修理を行った場合、メーカー保証の対象外にもなります。全て自己責任でお願い致します。