たくぶろ@趣味部屋

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【神機】 iPhone4S発売からはや10年。やっぱり最高。改めてiPhone4Sを堪能する。

スティーブ・ジョブズが残した最後の名機【iPhone4S

 

10年ぶりにiPhone4SiOS6のUIを触ってやっぱりいい!とつくづく思ってしまう。

そこで改めて自分の思いをぶっちゃけます。

ま、一個人の願い(毒舌)です。

でも同じ想いの人たくさんいるハズ・・・

 

良い物ほどこうであってほしいというさらなる願い(わがまま?)も増える。

 

まさに理想と現実。

外観デザインとスキューモフィズムの話。

 

この記事は、昔のiPhoneの素晴らしさを知っている人に是非読んでほしい。

 

日本で初めてiPhone(3G)が発売されたのが2008年。

次にiPhone4が発売されデザインに魅了、そしてそれをさらに細かく修正しマイナーチェンジで磨きがかかり、2011年iPhone4Sが完成。

 

2022年、現在の最新機種はiPhone13。

カメラレンズも3つになり画質だけじゃなく広角から望遠まで焦点距離も幅広くなり、携帯電話機の小さな端末に収まるほど小さなレンズなのに一眼レフの様に背景ぼかしの撮影が出来たりとすごい事になってるけど、デザイン、そして絶妙なサイズ感においてはiPhone4Sに勝る機種は未だ無し、と個人的には思っている。

 

iPhone4Sを手に取ると、全く手抜きもなく妥協もない洗練されたデザインというのが良く分かる。

 

見た目だけじゃなく、スリープボタンや音量ボタンを押した時の感触もほどよく硬く、マナーモードのスイッチもカチッという感触と硬さに高級感がありボタンの精度がすごく良く伝わる。

 

トップには、3.5mmのイヤホンジャックもあり、イヤホンで音楽を聴くのにとても使いやすかった。

この世界共通のイヤホンジャックをiPhone7以降廃止され、本当に考えられない!Appleは何てことしてくれたんだ!と世の中は騒いだ。

 

Macのパソコン業界でも、突如、CD・DVDトレイを本体から排除してしまったりと、昔から時折あった事だけど、アップルという会社は突然思い切った行動に出て突拍子な事をしてくれる。(お陰さまでAppleユーザーはそれに振り回される)

 

今となっては、もちろん処理速度や4Sに対応されたアプリも絶滅に近く、ネットではiOS6に最適化されたサイトなんて当然なく、Wi-Fiには接続出来てもまともに表示されないサイトも多く時代は過ぎ去ってしまったけど、所有感は今でもハンパない。

 

iPhone12でやっとエッジの角ばったデザインに戻ったけど、ジョブズは10年前からエッジの効かせたデザインを採用してた訳です。

 

液晶を大きくすると当然ボディー全体が大きくなる、そこで少しでも握りやすくする為か、iPhone6以降エッジを丸くし持ちやすさを重視する目的であったとするならば、iPhone12で角ばらせた理由が説明できなくなる。

 

正直エッジを丸くしたせいで、デザイン低下だけじゃなく、スルッと落としやすくもなる始末。

 

iPhone6では、コストダウンのし過ぎか本体自体が簡単に歪んだり曲がってしまうという明らかな強度不足の致命的な設計ミスを起こす。そんな低品質なものを量産してしまいアップルの信頼を落としてしまった手抜き劣化版端末。

 

iPhone4Sでは、ボディーデザインだけじゃなく、アイコンや設定画面など、iOS6のUIデザインも当時は本当に感動的だった。

 

という事で、ここからはスキューモフィズムの脱却という話になるんだけども・・・

 

スキューモフィズムというのは、画面上に現実世界に存在するリアルな物体を再現し、立体的に見せたデザイン手法の事。

アップルがこのスキューモフィズムを多く取り入れてきたのは、スティーブ・ジョブズの強い思いによるものと言われている。

 

画面内の絵を現実に存在するものに似せるから、結果そのものが何を指しているのかがすぐに分かり直感的で分かりやすいという状況をもたらした訳だよね。

 

今現在の最新のOSはiOS15。はっきり言って10年経った今現在でも、iOS6のUIデザインのが洗練されてる様にしか見えない。

フラットにすると背景色との兼ね合いなど色んな面で簡単ではないと開発者の声が聞こえてきそうだけど、そうなるとますます立体的でいいよね。

そんな問題影つけるだけで秒で解決。

 

iOS7から、何の味気もセンスもないアイコンデザインに変わる。

 

少しでも良く思わせようとフラットデザインとかって格好良く呼んで(笑)(単に今まで苦労して考え抜いてきた装飾を排除しただけだが)、消費者を騙し続けている現在のアイコン。

 

せっかく徐々にアイコンデザインも細かく改良され続けiOS6でかなり仕上がってきてた立体的なアイコンも、iOS7で一気に台無し。なにがフラットだ(笑)。

 

のっぺらぼうの何の味気もないただの手抜きアイコンとしか思えない。

 

洒落っ気ゼロ。フラットにする為にすべて単色にもなり、結局色合いもイマイチ。

 

影が無くなった事により、どんな色の壁紙を選んでも結局どれかのアイコンが背景色と同化してしまい犠牲となるオチ。

 

ちょっとした事だけど、スライダーをスライドしてロックを解除するというそんなシャレたアイデアもあって当時はこれだけでも楽しかった。

 

だた現在のiOSでは、指紋認証や顔認証機能という素晴らしい機能が搭載。

この技術に関しては時代と共に進化した極み。

 

だけど、一度そこを通過すると、あとは画面全体をスライドするだけという、なんの面白みもなにもない状態に。こういう所からセンスの衰えを感じる。

 

充電器を挿せば、こんな電池の絵。面白いよね。

パスコードの入力画面もいかにもって感じですごく良かった。

 

ここからは、

iOS6(スキューモフィズム)と、

iOS14(スキューモフィズム脱却後)の比較をします。


左はiOS6(画面サイズは3.5インチ)、右はiOS14(画面サイズは6.1インチ)。


 

まずは設定画面。

各項目の区切りも悪くボタンの影どころか輪郭もはっきりせず、ボタンがボタンだという認識をしづらくなり、視認性に欠けそれに比例して押しにくさが増す。

 

左と比べ、右のデザインではステータスバーとの境目も一切なくなりはっきりしない。

なんだかまだ制作途中ですか?という感じ。

 

日本語での入力画面↓。

左のが画面サイズは格段に小さいのに見た目からして押しやすそう。

 

右は無駄にボタンとボタンの隙間に余白スペースがあり、画面サイズが大きいクセにボタンサイズは左より小さく見える。

 

スキューモフィズムの装飾は無駄な装飾と言うが、この余白のがボタンを小さくさせ、よっぽど無駄だと個人的には思う。

 

不思議なもので押しやすさも左のが良かった。デザインは押しやすささえも変える。

液晶画面だから平らなのは当然だが、微妙にボタンが膨らんでいる様な錯覚で操作感を変える。

 

キーボードの各ボタンもiOS6では一つ一つ影があり、小さい画面で小さいボタンながらもとても押しやすくなっていたのに、すべて影もなくなり押しにくくなる。

 

右のが画面サイズが大きい分、各ボタンも実際はもう少し大きいのに、正直右のフラットボタンのがすぐに隣を押してしまう。

 

だから、必然的に画面サイズも大きくなる。無駄の画面サイズ拡大化(笑)。

 

小さい画面ながらも各ボタンが押しやすかったのは、この様な細かなデザイン配慮からきてる訳で、見た目だけじゃなく実用性も兼ね備えていたデザインだというのに、iOS7から全て台無し。

 

 

電話の違い

(右側は画面サイズが大きく実際はもっと縦長で余白が無駄にありますが、以下の画像では比較を分かりやすくする為、左のサイズに合わせています。)

右の画像は、上の白い余白部分に数字が表示される。境目がなくすっきりしない。

 

電卓の違い

これも右側はボタン部分と上の数字部分の境目がなく、やっぱりすっきりしない。

グラフィック的に右のが軽そうだが、最大の問題は触る気になれなきゃ本末転倒。

 

コンパスの違い

面白みも一目瞭然。

右コンパスのこのデザインをシンプルという言葉で美化して欲しくない。

ただ、ぱっと見動きが重そうなのは確かに左側だが、CPUだって高速化し進化している訳でちょっとやそっとの立体的デザイン程度でへこたれる程やわではない。

 

フォルダの違い

iOS6のフォルダは開くと、吹き出しの様に下に開き面白い。

右側は背景をぼかしズームしてフォルダ内の表示。奥行き感を出してる?結局、影一つ付けられないから何かしら背景との区別を図る為に、結果重くなる要素を取り入れなければならない。


コントロールセンターでも背景を透かして奥行き感を出してるけど、結局こういう事をしないといけないというのは、同じく背景としっかり区別させる為。

スキューモフィズムには限界があると言うが、フラットデザインのが限界値低いよね(笑)。

 

Macのパソコン含め、アップルがデザインセンスに優れ、格好いいと言われ続け、使いやすい、分かりやすい、使っていて楽しいと世間に言われてきたのは、触って実感し直感的で分かりやすく、視認性もとても良く、どこがボタンでどこが押すところなのか(これがすごく重要)、文字を入力するところがどこなのか、これはすべてスキューモフィズムのお陰(影のお陰)なのは間違いない。

 

iOS7のフラットデザイン(=手抜きデザイン)に一変され、賛否両論あっけど、否定派のあなたには今までボタンがボタンと認識できていたのは、そのものの裏に影が付いていたからでしょ?と強く言いたい。

 

現実世界でボタンには凹凸があり膨らんでいるからそれはボタンだ、と人間は即理解できている。

 

真っ平らの液晶画面上で凹凸の触覚が作り出せないところで、ボタンがボタンとして即座に認識できる、これとても重要でしょ。

 

スキューモフィズムを脱却するというのは、そんなとても大事なビジュアル的要素を一切排除してしまったという事。

 

もっと大きな問題として、今まで作り上げてきた立体的デザインのアプリだけが存在する中、新たに増えていくアプリはフラットデザイン。色々と混在してしまい統一感も皆無で無茶苦茶となる。

 

MacOSiOS間の統一感も失い違和感だらけ。

 

全てを一体化するのに、また一からとなり、これまで相当な時間がかかった。

今となってはやっと見た目に目が慣れてきたとは言えあくまで目が慣れただけの話。

分かりやすさは一向に向上してると思えないし昔の様なアップルのセンスは感じられない。

 

スキューモフィズムの脱却でコスト削減と言うが、今まで出来上がっているすべてのソフトウェアをフラットに合わせていき直していく、このコストはどうなんだと(笑)。

 

かつ分かりにくくなっただけ。

 

フラットデザインを肯定しようとするには、UIが立体的で手の込んだデザインになると、画面がごちゃごちゃして見にくくなる、スキューモフィズムには限界があると言うが、その限界というのが素人にはイマイチ分からない。

 

実在しない機能をUIパーツとして作れないと言うならば、架空のイメージを作ることは出来ないのかなと。

 

その限界値というのを迎えたとするならばそれを突破する手立ては他に無かったのか。

iOS6の時点で本当に限界値に到達してたのかと。

開発者の気持ちや実情が分からないけど、スキューモフィズムという素晴らしい手法を排除する方向に行かないで欲しかった。

 

現在は当時と比べ随分とアプリの数も増えたけど、仮に現在でもスキューモフィズムの立体的なデザインが続いていたとして見にくくなっていたとは到底思えない。

 

むしろ見やすさが倍増したに違いないと個人的には強く思う。

 

画像が複雑化して(無駄な?)装飾が施される程CPUに負荷がかかったり、データ量も膨大になる。処理が追いつけなくなるという話になるが、iOS6は動かなかったのか。

 

特にiOS8、iOS9と進むにつれフラットデザインの割に、一気に重くなりモタつきまくり。これこそ本末転倒。

 

余計な装飾を削ぎ落としCPUの負担を減らし動きが軽くなるんじゃないのかと。

 

今は当時と比べればものすごい種類のアプリも増えとにかく便利になった。

 

ただもちろんの事、CPUの処理速度やメモリ容量なども当時と比べれば現在のスマホは比にならない。

 

立体的な装飾を無駄な装飾だと言うのは、個人的には全く無駄とは思えない。

 

ボタンがボタンに見えるという事実が、どれだけ重要なのか。

 

見た目だけならまだしも、影をつける事で実用でも実際に使いやすかった。

 

スマートフォンはタッチパネルでほとんどの操作はタップになる。

 

なぜに見にくく押しにくいボタンやメニューにしたのか。

そんなつもりも無かったとは思うけど実際どうなんだと。いや確実に分かりにくい。

 

フラットにした事により、かなりのコスト削減に成功したのか知らないが、それと同時にiOS6まで積み上げてきたAppleのデザイン性や使いやすさという大きな資産は正直失ってしまったよねと。

 

4Sが名機と言われているのも、スキューモフィズムあっての事だと思う。

もちろんボディーデザインが格好いいのは言うまでもない。

 

外見も内面も一切の手抜きをしていないからこその結果。

 

4S発売翌日、ジョブズが亡くなってしまい、しばらくして途端にフラットデザインが採用。

 

後継者のCEOティムクックはジョブズの真似事はしたくないというプライドなのか、お陰で一気にデザインや品質、iOSの全てにおいてレベルダウンしたとしか思えない。

 

ティムクックは流通系の人でいかにコストを抑え量産するかというジョブズとは正反対のタイプの人。

そりゃそんな考えじゃ高品質の物や面白い物は出来ないよねと。

 

正直引き継ぎ者にはジョブズを尊敬し、ジョブズの偉大さを素直に認められ、素直に受け入れられる人にアップルを引き継いでほしかった。

 

10年も前に設計された端末が今だに格好いい、見やすさは今でも変わらない。

 

CPUパワーやメモリ、バッテリー容量、液晶画面のサイズや解像度、カメラ性能、通信スピード、セキュリティーレベル、アプリの数など、時代とともに軽量で高性能になって全体の性能がアップしていくのは当然なわけで、それに比例して機能が増え、出来る事も増え、記憶容量も増え、色んなデータが保存でき、利便性が上がっていくのは時代の流れと共に普通の事。

 

ただ使いやすさや見やすさ分かりやすさは、UIデザインによって左右されるので、いくら時代が進もうと設計者のセンスによって良くも悪くもなる。

 

iOS6から比べると進化と共に利便性は上がっても使いやすさや分かりやすさは正直低下してるとしか思えない。

 

ガラパゴス携帯(ガラケー)と違い、スマートフォンは物理的ボタンが皆無に等しい。iPhoneXからホームボタンも無くなってはや5年経つけど、基本操作のほとんどがタッチパネルでの操作だからこそ、スキューモフィズムが生きてくるのにと、個人的には本当に強く思う。

 

スキューモフィズムは重い?機能が増やせない?

現行iPhoneと比べれば、当然昔のiPhoneのが機能は少なかった。

なのに、触っていて楽しかった。

2022年8月7日現在、近い将来、またスキューモフィズムの時代が来る気がしてならない。

早く戻してほしい。

 

スキューモフィズムには限界があると言われてたけど、

個人的にはむしろ無限大だと思える。

2022年スキューモフィズムが未だ恋しくて恋しくて仕方がありません。

 

 

スキューモフィズムの威力は絶大だ。

 

ティージョブズは本当に偉大だ。